~接続方式の違いが、現場の使いやすさを変える~

ヘルール継ぎ手ってなに?
配管同士をクランプとガスケットで接続するサニタリー仕様の継ぎ手です。
【特徴】
| フラットな接液面 | 分解・再組立てが簡単 | 洗浄性に優れる | 液だまりが少ない |
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主に食品・医薬・化粧品業界など、衛生性が求められる現場で広く採用されている接続方式です。
構成はシンプルで、

の3要素で成り立っています。
ボルトを何本も締める必要がなく、クランプ1本で固定できるため、分解清掃が容易です。
ヘルールとフランジの比較
配管接続方式として一般的なのがフランジ接続です。
フランジ接続とは?
フランジ接続とは、配管の端部に「つば(円盤状の出っ張り)」を設け、ボルトとナットで締め付けて固定する接続方式です。
工場配管やプラント設備で最も一般的な接続方法の一つです。

両側のフランジの間にガスケットをはさみ、周囲を複数本のボルトで均等に締めます。
高粘度流体における比較
ヘルールとフランジの特徴、メリット・デメリットをまとめました。
| 項目 | ヘルール接続 | フランジ接続 |
|---|---|---|
| 構造 | フェルール+ガスケット+クランプで締結 | フランジ+ガスケット+複数のボルト・ナットで締結 |
| 分解性 | ◎ 非常に容易 | △ ボルト数本 |
| 洗浄性 | ◎段差が少なく、洗浄しやすい | △段差部に残りやすく、こまめな洗浄が必要 |
| 衛生性 | ◎ 内面がフラットで液溜まりが少ない | ○ ガスケット部に段差が出ることあり |
| メンテナンス性 | ◎ 作業時間が短い | △ 手間と時間がかかる |
| 耐圧性 | △ 中低圧向き | ◎ 高圧対応が可能 |
| 強度 | △ 大口径・高荷重には不向き | ◎ 強度が高い |
| シール安定性 | ○ 適正締付が前提 | ◎ 面圧を確保しやすい |
| 固着対応 | ○ 比較的外しやすい | △ 固着すると作業が大変 |
| コスト | ○ 部材はやや高め | ○ 一般的で入手性が高い |
| 主な用途 | 食品・医薬・化粧品・サニタリー配管 | 工場設備・プラント・高圧ライン |
高粘度流体(重油・グリース・高粘度スラリーなど)での起こりやすいトラブル
高粘度流体は、
- 流れにくい
- 残留しやすい
- 固着しやすい
という特性があります。
フランジ接続では、ボルト周辺やガスケット部にわずかな段差が生じやすく、そこに液が残る可能性があります。
一方、ヘルール接続は接液面がフラットに近く、デッドスペースを抑えやすい構造です。
■フランジ接続で起こりやすいトラブル例
| ガスケット部への材料侵入による漏れ | ボルト締め付け不均一によるにじみ漏れ | 分解時に液が糸引きして周囲汚染 | 固着によるボルトが外れにくい | 接合面段差に材料が堆積 |
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👉 高粘度では「密着圧」と「清掃性」が課題になりやすい。
■ ヘルール接続で起こりやすいトラブル例
| 接続部に液溜まりができ固化・詰まりが発生 | 分解時に固着して外れにくい | ガスケット部への噛み込み・付着残り | 内圧上昇によるシール押し出し | 洗浄不十分による残留物堆積 |
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👉 粘度が高いと「滞留」と「押し出し」が起こりやすい。
✔ 頻繁な分解清掃が必要
✔ CIP対応を考慮
✔ 作業時間を短縮したい
といった現場では、ヘルールのメリットがより際立ちます。
エイチツーのヘルール仕様対応高粘度ポンプ
高粘度流体は、接続部のわずかな段差や滞留がトラブルの原因になります。
エイチツーでは、高粘度流体向けでヘルール仕様対応のポンプをご用意しています。
・分解洗浄が短時間で可能
・固着リスクを低減
・異物残留を防ぎやすい構造
高粘度移送におけるメンテナンス性まで考えた設計です。
🔹 サニタリードラムポンプシリーズ

高粘度流体の移送を強力にサポートするハンディタイプポンプ。
- 最大粘度 100,000 cp まで移送可能モデルあり
- ドラム缶から工程タンクへの移送に適した設計
🔹 一軸ねじポンプ シリーズ

『INPシリーズ』は高粘度・固形物混入液の移送に強いスクリューポンプです。
サニタリー仕様(INPS等)としてヘルール接続対応が可能で、衛生性・清掃性を高められます。

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