1.固形物の定義

固形物とは、分子や原子が規則的または不規則に密に結合しており、外力を加えなければ形状を保持する物質を指します。

液体や気体と異なり、自由に流れないことが特徴です。

分類:結晶性固体(氷、塩、金属など)、非晶質固体(ガラス、樹脂など)。

2.低流動性の定義

低流動性流体とは、粘度が非常に高いために「液体でありながら流れにくい」状態を指します。

「ペースト状・ゲル状」の物質が該当することが多いです。

例:果肉入りジャム、カレールウ、チョコレートペースト、泥漿(スラリー)、樹脂ペースト、コンクリート

2.主な特徴

(1)固形物の特徴

  • 形状保持性:外力が加わらない限り、一定の形を保つ。
  • 変形のしにくさ:液体のように分子が自由に動かないため、変形には力を要する。
  • 流動性ゼロ:通常状態では流れない。

(2)低流動性流体の特徴

  • 流れにくい:外力をかければ流れるが、非常に遅い。
  • 粘度依存:温度上昇で粘度が下がり、流動性が増すことが多い。
  • 混合・攪拌が困難:均一化するには専用の撹拌機や高エネルギーを要する。
  • 輸送方法:一般の遠心ポンプでは扱えず、ダイヤフラムポンプ、ローブポンプ、スネークポンプなどが用いられる。
  • 沈降・固化のリスク:スラリーやペーストは時間経過で分離・沈降、または固化する場合がある

3.代表例

  • 活性汚泥
  • スラッジ
  • 石灰乳
  • 脱水ケーキ
  • 浮上スカム
  • 土砂
  • 工場排水沈殿物
  • ミートソース
  • コーンスープ
  • 果肉入りジャム
  • コールスロー
  • ボンデスラッジ
  • 大根おろし
  • カレールウ
  • すり身
  • クリームチーズ

エアダイヤフラムポンプADDで移送可能な粘度を動画でわかりやすく紹介

固形物/低流動性の納入事例

納入:大手食品製造会社様
用途:すり身程度の粘性液の移送
型式:サニタリーロータリーローブポンプJNH-1-1B(台車・IV仕様)

| 流動性の少ない食品を移送したい
大手食品会社様より、流動性が非常に少ない、魚のすり身程度の粘性液移送についてご相談を頂きました。

必要な吐出量も非常に少なく、2L/min程度を高圧の押し込み装置(2Mpa)を経てポンプへ流入後、同じく2Mpa程度で吐出する、という内容でした。

また移送温度も150℃以上と非常に難しい条件でしたが、サニタリーロータリーローブポンプJNH型を提案しました。

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